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Linux on Cassiopeia FIVA102 |
最終更新日 2000.9.29 |
このFivaは、本来は(株)ネットワーク応用通信研究所(現社名、ゼータビッツ(株))さんが販売しているDebianとWindows98のデュアルブート仕様のものを購入したものです。当然、LinuxはDebianがプリインストールされています。でも、rpm使いたいし、Debian難しいし、ということで自分で再構成を試みました。ライセンスの余っていたKondara1.1がまず候補に上がりましたが、それが、地獄への一丁目だったわけで大変な目に遭いました。ようやくなんとかなりましたので報告します。
当初はポートリプリケータも持っていなかったし、当然フロッピードライブも無かったので再インストールは本体を分解してハードディスクを取り出し、別のノートに装着してインストールという手順としました。その際に、Dynabook SS3300ではKondaraのブートディスクによりインストーラを起動することができなかったので、作業はLet's note mini AL-N4のボディを借りて行いました。
インストール自体は例によって簡単ですが、一つ注意するのはテキストインストールが無難であることです。GUIベースのインストーラは進行途中でちゃんと順番通りに動いてくれないので上手くインストールできませんでした。これは、同じインストーラを使うLaser5, Kondara, Vine2.0 に共通の現象です。なので、以前のRedHat系と同じテキストベースの画面でインストールしました。また、Xの設定は実機ではないのでいい加減に済ませるか、パスします。で、とりあえずインストールが終わればディスクを元に戻して再起動し、Xの設定を行うことにしました。(テキストベースでインストールするとインストール後の最初の起動時にテキストログインに自動的に設定されているので、Xの設定が終わって無くても大丈夫です。)
Xの設定は、いつもならXF86Setupコマンドを使うところですが、それではどうにもうまくいかないのでMy Walking LinuxのXF86Configコレクションの一番最後にあるFIVA101を参考にして行いました。Configファイルを直接エディタで修正して作業します。大事なのは、以下の部分です。
Section "Screen"
Driver "svga"
Device "MPC-101M32"
Monitor "LCD Panel 800x600"
Subsection "Display"
Depth 16
Modes "800x600"
ViewPort 0 0
Virtual 1024 600
EndSubsection
EndSection
Fiva自体の液晶パネルは800×600のSVGAですが、このCyrix MediaGXというチップでは表示の解像度を実解像度以上に取る必要があるようです。上の例では横を1024としていますが、それだと画面の一部分しか実際には表示されないので私の好みとは違いました。そこで、私は1024ではなく801としています。これで実解像度とほぼ同じ表示が行えます。(マウスカーソルが端に行くと1ドット分画面が動くのが判りますが。)ここまでは無事にいったのですが、ここから難問が待ちかまえていました。それは、ノートパソコンには必須の機能であるサスペンド/ハイバネーションでした。このMediaGXというのは、IntelのCPUようには素直には動いてくれないようで、通常のマシンではサスペンドはできるけどハイバネーションができない場合が多いのに、反対に、サスペンドさせるとフリーズしてしまうのでした。また、オリジナルのDebianの時には、ハイバネーションできることは確認したのに、Kondaraに変えてからHybernationできなくなりました。Hybernationさせようとしてもただのサスペンドになり、結局フリーズしてしまうのです。
apmdやカーネルに問題があるのかと思い、別のバージョンのapmdやディストリビューションも試すことにしました。まずは、Vine 1.1と2.0で、同じようにディスクを入れ替えてやってみたけど症状は同じ。では、Debianならいいのか、と思い、さらにいろいろ試すことにしましたが、そのためにはディスクを毎回入れ替えていたのでは不便なので、やむなくポートリプリケータとフロッピードライブを入手して単独でインストールできるような環境も作りました。結局、構成は以下のようになりました。
機器構成また、ディスクの構成は以下のようになっています。ハイバネーション領域はデフォルトのまま何もいじっておりません。
- 本体
- Cassio Cassiopeia FIVA102
- メモリ/64MB
- ハードディスク/6GB
- フロッピードライブ
- Casio MPC-140FDD
- ポートリプリケータ
- Casio MPC-160PR
- PCカード
- Adaptec APA-1460A
- CD-ROMドライブ
- Panasonic KXL-810AN
ディスク /dev/hda: ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 730 ユニット = シリンダ数 of 16065 * 512 バイト デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/hda1 * 22 375 2843505 b Win95 FAT32 /dev/hda2 1 21 168651 a0 IBM Thinkpad ハイバネーション /dev/hda3 715 730 128520 82 Linux スワップ /dev/hda4 376 714 2723017+ 83 Linux
さて、後々の拡張が私にとって楽だと思われたRedHat系がことごとくダメだったので、やむなく^^;Debianをインストールして見ようかとなりましたが、やはりインストールのやり方がよくわかりません。また、手元にもslinkまでしかないので、最新のpotatoが利用できません。そこで、雑誌の付録に付いていたStorm LinuxとOmoikane GNU/Linuxのインストールも試してみました。インストール自体は楽チンで上の構成で難なく行えましたが、結局ハイバネーションは動作しません。約2ヶ月間ほとんど打つ手が無く、ゼータビッツさんにお願いしてDebianの再インストールをするしかないか、と思っていたところに天の助けが現れました。
kondaraメーリングリストでかずひこさんという人が持ち歩くのに最適なミニノートを物色した結果Fivaがよさげということで実績を質問されました。そこで、ハイバネーションがうまくいかないことを報告したら、すでに解決している内容を紹介してあるページがあることが指摘され、カーネルに問題があることが判明しました。カーネルにパッチを当てるとうまくいくそうで、上記の紹介ページのパッチを元にかずひこさんがKondara1.2用に新規にパッチを作成してくれるとともに、rpm形式のバイナリまで用意されました。そのrpmファイルを利用することにより、私の場合はKondara1.1(kernelは2.2.14)でしたが、無事にハイバネーションを行うことができました。詳細はパッチやバイナリデータも含めて別ページで報告します。
さて、Kondara 1.2用のカーネルを1.1にrpmでつっこんだら一応見た目は無事に動いたのでそうなるとさらに欲が出てきました。そうです。お気に入りのVineではどうかな、と。そこで、無茶を承知でVine2.0をインストールした後、再びカーネルのバイナリデータをインストールしました。しかし、いろいろとモジュールなど違うのでエラーも出ます。rpm -ihv --nodeps hoge.rpmのような穏やかなやり方では入ってくれません。そこで、ほとんどの場合--forceオプション付きで入れてしまいました。(Kondaraだと--nodepsとか--replacepkgs, --replacefilesオプションで大丈夫でした)で、lilo.confに項目を追加して/sbin/liloの後、リブートすると、何と無事に立ち上がりハイバネーションができました。めでたし、めでたし。それもこれもかずひこさんのおかげですが、このバイナリはあくまでKondara用ですので、ご使用の際にはくれぐれもご注意ください。誰も責任を負えません。
一応、4日間使用したところ、大きな問題は発生しておりません。不具合として私が現在認識しているのは、Ktermのウィンドウをアイコン化した後、再び開いたときにカーソルが黒くならないで文字入力ができないこと(別のウィンドウに一度カーソルを移動すると復帰する)、wnn6でCtrl-^で記号入力モードが出てこないことくらいです。後者に関しては元々のVineでどうだったかを確認していないので原因は不明です。
Kondara MNU/Linux 1.2 (Frame buffer)
日経LinuxのおまけにKondara 1.2がついていたので、これまた思い切ってVineを捨ててKondaraに戻してみました。上と同じインストール環境なので、インストール自体は極楽です。インストールイメージは当然、pcmcia.imgです。また、インストールはテキストモードで行いました。
さて、インストールの後はおきまりのXF86Configですが、これは今までのをそのまま利用して大丈夫。次に、ハイバネーションのためにカーネルを入れ替えます。カーネルは上でも紹介したrpm版を利用しますが、今回はkernel2.2になって組み込まれたフレームバッファに対応したものを使用しました。rpmなのでインストール作業は楽チン。新しいカーネルイメージに対応したlilo.confを作ればOKです。ここで、フレームバッファに対応させたので起動時にメッセージの上部に右の写真のようにKondaraペンギンの絵を表示させることにしました。その際のlilo.confもかずひこさんに教えていただいたものを上記ページに掲載していますので、参考にしてください。ただし、私はフレームバッファの機能を他に使う手段を知りませんので、起動時のペンギンだけが活用法となっています。
なお、最近Kernel2.2.17用の新しいFiva用カーネルをかずひこさんが作ってくれました。例によって、ファイルはこちらにありますので、ご入り用の方はご利用ください。
さて、快適に使用できるかと思ったKondaraでしたが、8月中旬に機種を611Sに変更したPHSが使えませんでした。こいつはフリップ部分のカバーを外してアダプターをつけるとそのままPCカードスロットに挿せるタイプの物ですが、Kondara1.2だとSIOCADDRT関連のエラーが出てダイヤルをしても接続が出来ません。他にもAdaptecのSlimSCSIカードも同様のエラーが出て使えませんでした。これでは困った、でも、自分で対処する力量がない^^;)ということで、あっさりVine2.0に戻してしまいました。こっちは問題なく使えます。